ここでブログをやろうと思った

少しだけ動けるようになったのでブログを新設しました。前からやってるブログは書きかけの小説がまだ終わってなくて、そこに別の話を書くのがなんか気持ち悪くて、新しく作りました。個人的にはごちゃごちゃしてるのが好きなんですが、世のなかに、他人様に見せるときにある程度整理しておいたほうがいいのかなと思って。これから複数のブログをやっていくかと。わかんないですけど。やっと書けるようになってきたので。
 だいたい20年ぶりくらいで古書店の店員をやってます。シフトは週一なんで楽なもんですが、ずっと寝ていたようなこの数年だったので慣れるのに時間かかってます。いま三か月目くらい?

シン・ゴジラ」観ました。賛否両論ですが自分は楽しめました。登場人物が政治家や官僚ばかりで、弱者というかダメ人間が出てこないのは映画を見て数日してから気になりました。昔の自分ならそこに文句をいってたかもしれないですがいまは気にならないです。あの映画の力なのか、自分の心境か?

震災以降の、って文脈、容易い気がして抵抗あるのですが少し書きます。自分の話です。
2011年に自分は震災後の未来を舞台にした漫画の原作をしました。それは10年くらいぼんやりと考えていたことだったんですが、その単行本が出て、数か月で震災は現実になりました。自分が「とりあえず物語を動かすために作った」大災害後の未来なんて安っぽくて勝手なものだと思いました。それとは無関係にその作品は中断しました。数字が悪かったんでしょう。

またとある雑誌でやっていた小説の連載を一回休みました。3月の終わりくらいに編集者に「何も書けない」と伝えました。その後、苦心して完結させましたが、もう自分は書くということができなくなっていました。仕事がなくなるという危機感があるので編集者と会って話をするんですが、自分がぼんやりしているのがわかる。リラックスしているんじゃない。言葉、思考が出てこない。打ち合わせ終わって帰宅してからも何も思いつかない。そういう時期が続きました。細かい仕事を何とかだましだましやっているような感じです。

2013年の夏くらいだったと思います。頭痛や妙な倦怠感、吐き気などが続いていました。もう40になるし体力も落ちてる。夏バテかもしれないと思っていました。ある日、友人と話していてその人が突然、「どうしたの?」と聞いてきました。自分ではどうもしてないので不思議に思うと、「顔にまったく表情も感情もない」といわれました。気づいたら頬のあたりが強張ってる。口元に力が入らない。喋ってみると呂律も回らない。鏡を見たらまったく精気のない顔をしていました。死んだのかな? と自分でも思いました。そのままタクシーでとある心療内科に行きました。30歳くらいからかなり酷い睡眠障害で悩まされていて、治療も受けていたのでその処方箋も持って行った気がしますがこの時期の記憶はとにかく混濁してます。

数か月通院とカウンセリングを受けて鬱病だといわれました。しばらくしてSSRI、まあ新薬を服用するようになりました。あんまりひどい有り様なので実家で暮らそうかと思って両親に相談したのですが「(鬱病になるということは)それはお前が意気地ないってことか?」といわれて実家で暮らすのはよそうと思いました。

SSRIを飲んで2時間くらいは非常に調子がいいのですがそのあとの倦怠感がとにかく辛かったです。そういう時期が1年くらい続いたと思います。そこから2014年にビーバップ・みのると出会って、ゆっくりですがかつ劇的に状況が変わって、昨年くらいからSSRIは服用しなくてもよくなりました。この話はまたどこか別の機会に。

シン・ゴジラの話に無理矢理戻すと、それは本質的な話じゃないのかもしれないですが、トラウマのあることを虚構で再構成することによって治癒効果があるのではないかと思いました。もう少し書こうと思いましたが今日は力尽きました。また。